自由映画劇場

自由映画劇場 vol.1_可視と不可視の間

 

まずはじめに、自由映画劇場とは、映画上映会とお茶会から構成される映画館。映画を通して対話を生み出すことによって、いま自分たちが生きる時代を探り、自己と他者の関係性を深掘りする、実験的な映画の共有体験の場です。
映画上映会では、参加者の自己紹介からはじめます。お互いの価値観やパーソナリティを共有した上で、フラットにコミュニケーションを取りながら映画を観ます。上映作品は映画が始まって、初めて知ることになります。
そのあとのお茶会では、菓子屋maruniの作るお菓子と厳選したお茶を囲み、それぞれが映画を観て感じたこと、心に響いたことをシェアしたり、ここがわからなかったという部分をみんなで考えます。

 

第一回目のテーマは「可視と不可視の間」
私たちは無意識のうちに、目の前に見えるものを信じてしまう傾向がある。でも、世界はそれだけではないはず。
例えば、人間と動物の存在はどう違う?いま私たちが生きている時間は絶対的なものか?死と生の境界はどこだろう?
この映画を通してそれらについて考えることは、私たちが生きている今の場所、時間、姿というものは曖昧で多様で、豊かなものであることを示す。
記念すべき第一回目の自由映画劇場、どなたでもお気軽にどうぞ。

 


 

自由映画劇場 vol.1_可視と不可視の間

●日付:2021.6.27(日)
① 昼の部
映画上映会 13:00~15:00
お茶会 15:15~16:30
② 夜の部
映画上映会 17:30~19:30
お茶会 19:45~21:00

※映画上映会とお茶会はそれぞれが独立したイベントです。より深い関わり方として、上映会後のお茶会への参加を推奨します

●場所:ETHICA @ethica_gallerycaption
〒500-8838 岐阜市八幡町14-3 三輪ビル 2F

●主催:自由映画劇場 / 菓子屋maruni @kanjiokuoka
designed by oi shop @oi__shop

 

 

 

 

 

本企画は、対話に重きを置いているからこそ、そこに集まる人それぞれの個性や価値観によって、まったく違うものになります。マルイチ時代からのお客様、GALLERY CAPTION , ETHICAのお客様、友人からの紹介で偶然本企画を知っていただいた方など、多様な人が混ざることで、面白い場になったのではないかと思います。

上映作品はアピチャッポン・ウィーラセタクン【ブンミおじさんの森】でした。「プリミティブ」プロジェクト、映像インスタレーションから始まり、短編映画、書籍と続いたシリーズの完結編にあたる長編。
彼の映画を観るたび、「これはなんだ?」と思います。でも、その謎を追っているうちに、いつの間にか、目に見えないものや、耳に聞こえないものに対して、当たり前にあるものとして五感を研ぎすませてみるようになっている不思議。

曖昧であるからこそ多様で豊かであるというのが、この映画に、そしてこの企画全体にも通じているように思いました。

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(アンケートにてとても嬉しい声いただきましたので、匿名で一部抜粋させていただきます。)

話がひとつの方向に収斂していくのではなく拡散の方向へ向かうタイプのディスカッション、いろいろなお話が引き出されておもしろかった。

日が徐々に暮れていく環境と映画の雰囲気が合っていて時間を忘れるような感覚

「わからない」ものに触れることを、どんどんやっていこう。と思いました。

映像、言語、技術と様々に話しが飛び交い刺激的な時間になりました。グローバリズム、ツーリズム。本来、そこにある物語(昔話、神話、土地の記憶)が資本主義の中で消えてしまうことについて。話すことの面白みを改めて感じました。

日常関わる人同士の集まりでないが故の、緊張感とオープンさががうまく働くのかもしれません。映画をきっかけとして、結論を出すでもなく否定も肯定もなく、ただ人と同じ場と話を共有する感じがいいなと思いました。

リアルに誰かと出逢うこと、語ること、時間や空間を共有することがなかなかままならない日々が続いていますが、だからこそ、今日のようなひとときを持てたことの大切さや嬉しさをしみじみと感じていました。

自分では意図して観ないセレクトだったことが期待以上で、映像を観ながら、そしてみんなで意見や感想を共有したり、帰りの道すがらも、ふと思考があちこちに飛びながら、とりとめなくいろんなことを感じ、考えることができて、面白く思っています。エチカという場所、あの時間、あのメンバーだったこともユニークでした。ああ、そうそう!とか、なるほどそんな視点もあったのか!とか、発見も広がりもありました。